今回は初学者や、勉強仲間のいない方必見の内容です!
初学者の方、勉強仲間のいない方から、よくこんな質問を受けます。
「今の時期、どれくらい回りの人はできるんでしょうか…?」
この質問に対して、「何年目のこの時期でしたら、何割くらいの人が〇〇しています。云々」とご回答して、
さらに深くご対応すると、行き着く先が一つあります。
それは、「自分の実力が、どれくらいのものなのかわからない」という悩みです。
要するに、周りの人の実力を知りたいというのは、「周りのレベルを知って、自分のレベルを知りたい」という理由によるものと考えられます。
要するに、周りの人の実力を知りたいというのは、「周りのレベルを知って、自分のレベルを知りたい」という理由によるものと考えられます。
そこで、今回は、自分・周りのレベルの知り方を、お話しします。
自分・周りのレベルを知る
自分・周りのレベルの知り方は、以下のステップによります。
1 答案練習をする
2 平均点を見る
3 再現答案を見る
4 添削をしてもらう
この4ステップになります。
1 答案練習をする
ここでいう「答案」とは、論文答案を指します。短答答案ではありません。
自分の実力を知るには、論文答案を書くのが最も望ましいです。
短答の過去問で、何点とれた、という実力の知り方もあります。
ですが、ヤマ勘で何点取れた、ですとか、うっかりマークミスとかが出たり、あるいはたまたま苦手な分野が出たから、点数が非常に低く出た、なんてこともあります。
ですが、ヤマ勘で何点取れた、ですとか、うっかりマークミスとかが出たり、あるいはたまたま苦手な分野が出たから、点数が非常に低く出た、なんてこともあります。
一方、論文答案では、偶然の加点はありません。
問題の分野について、知っている分野が出た場合には、基礎力(基礎的知識に関する理解と記憶)が問われます。
また、知らない分野が出た場合には、応用的思考力(知識が不十分な分野に対して説得的に論じる力)が問われます。
また、知らない分野が出た場合には、応用的思考力(知識が不十分な分野に対して説得的に論じる力)が問われます。
さらに、どの問題でも、記述力や問題分析力は当然問われます。
そのため、論文を解くことで、様々な自分の実力を把握するきっかけとなるのです。
今回最も伝えたいことはこれです。
「実力が気になったら、論文の書き時!!!」
2 平均点を見る
平均点は参考程度です。超えてないからといって落ち込む必要はありません。ここで落ち込んで、答案書くのをやめる人が一定数いますが、それは違います。
答案を書くことの獲得目標は、点数を取ることではありません。
書くこと・復習を通じて、合格に必要な各能力(記述力・問題分析力・基礎力・応用的思考力・レベル把握力)を伸ばすことです。
僕も、平均点より、上か下かで一喜一憂していた時期がありました。しかし、平均点を見て一喜一憂しても、その場で実力は一切変わりません。
そこで、学習の後半は、平均点よりも、自分の能力のどこが評価されているか、どこが相対的に足りていないか、という視点を持って答案返却を受けました。そのため、答案が返ってきた後に、即座に復習に取り掛かる等、より有意義な学習ができるようになりました。
そこで、学習の後半は、平均点よりも、自分の能力のどこが評価されているか、どこが相対的に足りていないか、という視点を持って答案返却を受けました。そのため、答案が返ってきた後に、即座に復習に取り掛かる等、より有意義な学習ができるようになりました。
3再現答案を見る
これ、とても大事です。
再現答案を読むメリットは、以下の通り。
記述力:模範答案の紋切り型の解答だけでなく、様々な解答方法を学べます。そして、その中から、自分に合った型をアレンジして身につけることができるようになります。
基礎力:再現答案の内容を読むことで、答案に記載された基礎的知識も目を通すこととなります。「他人が書けているレベルの基礎力は、自分も身につけよう」と、モチベーションが上がりやすいです。そこで、その場で、基礎的知識のインプットができます。
レベル把握力:複数の再現答案を読んで、各能力のどこが相対的に足りていないかの分析の具体的指針となります。その後、メリハリのついた学習に繋がります。
はじめのうち、僕は、他人の再現答案を読んでいませんでした。
「他人の答案なんて読むのは、内容が誤っている可能性もあるし、時間の無駄! 模範答案だけ読もう。」と思っていました。
しかし、誤った知識が説得的に書いてあることはほとんどありません。そのため、再現答案から誤った知識が身につくことはまずありません。
むしろ、僕が、実力を感じたのは、大学院に行って司法試験の合格者答案をしっかり読むようになってから。それも、超上位と、1000番台の答案を比較してからです。
それまでは、司法試験合格のゴールが見えにくかったです。
ですが、優秀答案を読むことで、インプットや答案作成に対するメリハリに、強く意識が行くようになりました。
今や「初学者からこれをやっていれば、非効率的な学習を避けられたなぁ!」と思っています。自分の成長速度的には、もったいないことをしましたね。笑
4添削をしてもらう
機会があれば、ぜひ見てもらうと良い。それも、対面で、です。
対面でのやり取りは、エピソード記憶として、基礎的知識等も含めて、長期の記憶定着に繋がりやすいです。
また、「自分より実力がある人は、自分の答案のどこが気になるか」がわかります。その知識は、能力を身につける上でのメリハリ付けの参考になります。
プラスアルファの回答「回りの人」の勉強方法に目を向けよう
質問を多く受けていて気になるのは、実力が気になるけど、勉強方法を聞く人は少ない。
それは、勉強方法は、変える気が起きないことによります。人は変化を嫌う生き物ですからね。
ですが、ゴールまでの距離が大きい目標ほど、努力の方法は重要です。
このサイトでは、勉強方法について、優秀者の学習法と、ダメな学習法を、実体験・他の人の体験談を交えながら今後書いていきます。お楽しみに!